朝刊に、チラシと一緒にときどき挟まれてくる折込み。
教科学習にまつわる話が書いてあるらしいのですが、学習塾か何かの宣伝だと思い、
ずっと通り過ぎていました。
でも先日、「親子で挑む算数つまずき攻略法」という題名と、表紙のイラストに
惹かれて読んでみました。
以下、算数教育家・安浪京子さんの解説より。
①計算
繰り上がりのある足し算、繰り下がりのある引き算、かけ算九九で
つまずきがちです。
ふむ、ふむ、なるほど。これらの壁は高そうだわ。
②図形
・・・図形の「高さ」や「底辺」「底面」といった言葉の意味が
分かっていない子もいます。
日本人の子でもそうなのかあ。外国人ならなおさらね。
漢字、読み(音)、意味。覚えることは山積み。
③割合
「もとにする量」「比べる量」など言葉が難しいので・・・・
問題文に「の」があれば「×」(かける)、「は」は「=」(イコール)に
置き換えます。
2,000円 の 4割 は 〇円です → 2,000円 × 0.4 = 〇
この法則を知っていたら、機械的に処理すればいいわけだから、外国人も助かるわ。
と、喜んだのもつかの間。
法則に合わない問題文もあるので、読み替える力が求められます。
あーら。
④速さ⑤場合の数、と続き、まとめの解説。
・・・割合と速さは特に「読解力」が求められます。算数の問題は「てにをは」
などの助詞を含め、すべての言葉に意味があります。「100円で」と
「100円のうち」では意味が全然違いますし・・・・
算数の学習法を知りたくて読み始めたつもりが、
国語(日本語)を勉強しなさい、と言われている気分になりました。
日本人か外国人かを問わず、日本の学校で勉強するとき、一定の効果をあげるためには、
学習言語としての日本語を身につけていることが必要だということですね。
私には、一般的な日本語の教科書の世界とは異なる日本語の海が広がっているように
見えます。
思いがけない長い長い春休み。
こんなときこそ、新しい海を探検するといいのだけど、暇なときは暇なりに
予期しない出来事が起きるもので。
(ecu)