桜が終わり、白いハナミズキが咲いています。
4月は新一年生として入学したり、日本の学校に編入したり、
高校に進学したりして、ぐるりっとの教室に来なくなった子どもが多く、教室のさびしい季節です。
例年3月末の土曜日に「同窓会」が開かれますが、
今年も去年同様新型コロナウィルスの影響で行うことができませんでした。
同窓会では懐かしい顔に出会え、子どもの成長を目の当たりにできる、
支援者にとっては活動を続ける原動力にもなる大事なイベントですが、来日して間もない子どもにとっても、
大きな意味を持っていたと思います。
日本語もまだ不自由で、日本の生活にもまだなじめず、
不安な日々を送っている者にとって、同じような境遇の者に出会え、
同じような経験をしてきた先輩たちが、はつらつと自信を持って行動しているのを見ることは、
大きな励みになっていたことでしょう。
子ども、若い人たちにとって、一年一年、その時その時の経験は、
大人よりずっとかけがえのないものだろうと思います。
まだコロナの流行が続いており、貴重な体験の機会が奪われています。
その影響は、見えない形でもいろいろあるでしょう。
子ども、若い人たちがこの困難を乗り越えて、前向きに元気でやっていくことを願っています。
(EY)