今日はぐるりっとの休み時間で実際に遊んでいるゲームをひとつご紹介します。
その名も「名前ゲーム」。
……もしかしたら「名前当てゲーム」だったかもしれません。
実際名前はあってないようなもの。
すでにあるゲームなのかどうなのかも分からずに遊び続けているもので、私は便宜上「名前ゲーム」と読んでいます。
必要人数は、3人以上。
必要なものはトランプ(ジョーカーは使いません)。そして、言葉絵辞典。
ぐるりっと教室にはくもん出版社から出ている「くもんのことば絵じてん」があるので、それをいつも利用しています。
(授業でも大活躍の一冊です。)
1・まず、絵辞典のページを開いて、みんなで見ます。
ページはどこでも良いのですが、
みんなが好きなもの。絵がわかりやすいもの。
「どうぶつ」「くだもの」「やさい」などのページが多いです。
2・ページを見て、その中から好きなものを1つ選んでもらいます。
かならず、一人につき1つのものを選びます。被ってはいけません。
「もう日本語知ってる!」というものよりも、「知っているけど、日本語で何というかは知らない!」という物の名前を選ぶ方が楽しいです。
3・好きなものがそれぞれ決まったら、自己紹介をします。
Aちゃんの選んだものは「りんご」なら、Aちゃんはこのゲームでは「りんご」ちゃんです。
A「わたしは りんご です」
B「ぼくは ぶどう です」
C「わたしは パイナップル です」
一度ではなかなか覚えられません。
何度か繰り返して、お互いの名前を覚えるようにしましょう。
4・机の上に、一山にしたトランプを裏向きに起きます。
*ゲームスタート*
このゲームでは、カードのマークが「同じ」か「違う」かをチェックします。
(数字や色は関係ありません)
1人ずつ、順番にカードを1枚ずつカードをとって、
皆に見えるように表向きにします。
1人目の最初のトランプのカードは「♦︎」。
最初の人なので、、何もありません。
めくったカードは、表向きのまま自分の前に置きます。
2人目(B君)がカードをめくります。
2人目のカードは「♣︎ 」。
一人目は「♦︎」でした。同じマークのカードではないので、今回も何もありません。
めくったカードは表向きにして自分の前に置きます。
3人目(Cちゃん)がカードをめくります。
3人目のカードは…「♣︎」!
2人目の子のカードのマークと同じです。
同じマークの人が出たら、それぞれは、相手の名前をいいます。
B「パイナップル!」
C「…ぶどう!」
早く言った人が勝ち。
負けた人は、そのカードをもらって、自分の前に置きます。
マークが違うのに思わず名前を言ってしまったり、名前を間違えたりしたらお手つき。
カードはその人のところへいきます。
こうやって順々にカードをめくっていき、カードを全てめくり終わったら終了。
最後にカードが一番多い人が負けです。
本当に最初の最初なら、お互いの名前を覚えるためにゲームをするのも良いと思います。
長い言葉がまだ難しい生徒さんの場合は、こちらである程度名前を絞っておくと良いかもしれません。
日本語がかなり上手になって、語彙が増えてきた生徒さんでも、あまり聞きなれないカテゴリの言葉を名前にすればOKです。
文法はきちんと勉強している子でも、語彙はなかなか増えていかないという場合はけっこう多いと思いますから、楽しみながら一生懸命言葉を覚えて言葉を発するちょっとした機会になります。
ちなみに、先生方も参加しても楽しめます。
先生たちは物の名前はすでに知っていますが、短時間で「誰が何ちゃん」を即座に覚えて即座に対応するというのは(記憶力的な意味で)なかなかスリリングです。
ぐるりっとでは、ババ抜き七並べというふつうのカードゲームも遊びますが、時々こんな変化球などでも楽しんでいます。
勉強で煮詰まった頭を笑いでリフレッシュさせて、後半戦も頑張ってほしいです。
(N)