私はいま二人の男子生徒を週一回担当させていただいております。
(二人とも個人授業の形態で月・水・金の週三回学習、何人かで担当)
一人はフィリピン出身のK君です。
彼はオンラインでフィリピンの高校の授業も受けています。
2月末にお父様と来室、その時は日本語力がゼロの状態でひらがな50音の読み書きから始めました。一生懸命頑張りカタカナの読み・書きも習得、今ではまだ半年もたたないのに、簡単な日常会話が出来るようになり、ジョークを飛ばすこともあります。漢字も少し書けるようになりました。
彼はお父様と二人暮らし(フィリピンにお母さまと妹3人)ですが、父との会話は英語か日本語、ゲームをするときはタガログ語を使うと話してくれました。
彼はとても明るい性格で、授業中もにこにこしながらいろいろなことを質問するので話題に引き込まれ楽しみながら指導が出来ます。将来日本かフィリピンで商売をやりたいと思っているようですが、彼ならたぶん成功するでしょう。
もう一人はミャンマー出身のMくんです。
彼はインターナショナルスクールの中学一年生ですが、同校の中学三年生のお兄さん
と夏休み(六月末~八月末)の期間日本語を週三回学習することを希望。彼らは学校で
も週一回日本語の授業を受けているそうです。
M君は野球クラブに所属し土・日は練習に励んでいるようで、七夕の短冊にも英語で「野球が上手になりますように」と書いていました。彼は来日してまだ半年ぐらいなので短冊に日本語では書けませんでした。日常はお母さま(ミャンマー人)とはミャンマ―語で、お兄さんとは英語で、お父さま(日本人)とは日本語で話すそうです。
彼が知っている日本語の語彙数は少なく、早く習得したいと思っていて、宿題を沢山出しても頑張ってやってきます。新しい日本語、漢字も勉強したいと言ってましたが、その意欲が伝わってきて私の気持ちも明るくなります。
彼は授業の終わりに「さようなら、ありがとうございました」と言いますが、私は心の中で「私こそありがとう、楽しかったわ」と思っています。感謝です。
気持ちが暗くなりがちなコロナの時期に、二人の日本語を学びたいと思っている少年に出会えて 私の気持ちは明るくなりました。日本語ボランティアに感謝です。
(s・k)