プレクラスとは、日本語が十分ではない子どもが日本語のみの学校に入学・編入する際に困らないように支援する教室です。
ぐるりっとでは、受託事業として ’おおたこども日本語教室’ を開講しています。
約20年前になりますが、任意団体として教室を開いた際、日本語を理解しない子どもが学校にスムーズに入っていけるように、早く主体的に意味のある生活を送れるように、日本語支援をするということを目標にしました。
このプレクラスを大田区に進言し、ようやく実現が叶いましたが、残念なのは、学校に入ると支援が終了してしまうことです。
実際には、継続を希望するケースが少なくなく、親御さんや学校と相談して ’日本語ぐるりっと子ども日本語教室 ’ として独自に、これも同時並行で20年来おこなっています。
このように学校に通うようになってからも、継続して通室することで生活に必要な日本語や教科学習に必要な基本的な日本語を時間を無駄にせず、しっかり学べる子もいます
義務教育の子どもへの基本的な支援は、分断されることなく一貫して自立を見届ける体制が必要です。
現在はコロナ禍で子どもの数は減少していますが、一方では、支援に関心をもつ人達が増えているのを実感します。
支援者が増え、教室が増えていくのはよいのですが、それによって非効率的な分断が生じ、子どもに不利益が生じないようにしたいものです。
今後、ボンテイア、非ボランテイア共々、地域に基づき資源を有効に活用した支援の在り方を考えていくことが必要ではないでしょうか。
(pht)