12月に入り、久しぶりに子ども教室に新しい生徒が入りました。タジキスタンから来た6歳と11歳の兄弟です。
ダジキスタンの公用語はクジク語。
インド・ヨーロッパ語族。話者はタジキスタンを中心に、ウズベキスタン、キルギスなどに分布しているそうです。彼らの母語もタジク語です。
直接法の授業とは言え、共通の言語がないと思うといつも異常に緊張しました。けれども、支援者同士で挨拶、自己紹介を動作と共にしてから、さあ、あなた方もというように手を広げて促したり、もっと大きい声でと言うように片耳に手を当て身を乗り出すなどをしているうちに、そう思ったのは私だけかも知れませんが、一体感を覚えてとても楽しく授業をすることができました。
私は2回目の授業を担当したのですが、五十音表を支援者の方に続いて読む彼らの発音がとても自然だと感じました。タジク語も日本語も母音の変化が少なく、音が似ているせいでしょうか。
コロナ禍で、マスクを取って口元を見せながらしっかり声を出すことができないため、テキストの母音の口の形の写真とイラストを示してから、声は出さずに口の形を見せました。その後は、いい/だめ おなじ/ちがう などの生活の中で使う便利なことば、色の名前、数字の読みを、カードやイラスト、ジェスチャーを使い学習しました。
毎回繰り返しながら、少しずつ新しいものを学習していく、そのような進め方です。
彼らの日本での生活は始まったばかり。日本の生活に慣れ、日本語を使って話てみたいと思ってくれることを願っています。
(I.N)