私自身が「こども日本語教室」に携わるようになり3ヶ月が経つ。
まだ3ヶ月だが、早速この3ヶ月を一緒に過ごした学習者が4月から小学校へ編入学する。
この3か月間でサバイバル日本語を学んでいるが、もちろんそれだけで日本語が不自由なく使える訳ではない。
生活面で使う日本語に加えて、学習面で使う日本語も習得していく必要があるため、継続的な学習が今後も必要だ。
学習者(保護者)の意向や状況により、学習期間は前後するものの、今回は学習3ヶ月で「こども教室」を巣立つ学習者に対して不安な気持ちと喜ばしい気持ちが入り混じって私の中で存在している。
改めて実感するのが、国による教育への取り組みの違いだ。
ある国では日本の該当学年以上の内容を既に学習していたり、反対にある国では基礎的な計算も習っていない状況だったりとその差は様々だ。(もちろん個人差があることだが)
これまでの学習実績・習得度合いを大まかにでも擦り合わせ、それを埋めていく必要性を感じる。
「お友達がちゃんとできるかな、勉強はついていけるかな。」
小学一年生になる子を持つ親の気持ちと似ているのかもしれない。
しかし、大人の心配なんぞそっちのけで4月の学校を楽しみにする学習者の姿を見ると、このモチベーションこそが【習得】に繋がるのだろうとも感じる。
自分自身も語学学習でレベルが上がったと感じる時には、いつも話したい相手がそこにいた事を思い出した。
多感に吸収し、社会との関わりを築いていくこの年代だからこそ、求める時はその環境に飛び込むべきなのだろう。
日本語を使い自分を表現する楽しさを感じ、お友達との時間を楽しめますように。
とは言え、教科学習につながる日本語は友達との会話とは違い、学ぶ機会が必要だ。
その時に我々が変わらずいつでも迎えいれられるように備えていきたい。
まずは、学習者が新たな世界へのスタートを切ることを共に喜ぼう。
(K.ASKY )