先日、「イヤな気持ちにならない理由の尋ね方はありますか?」という質問されました。
Tさんは職場で支給されたマスクを自宅へ持ち帰ったところ、それを見た家族から
「なんで?」と聞かれて無駄使いをしたと咎められている様で不快になったそうです。
自分自身がなぜそう感じた理由も分からないと言うので一緒に考えてみることにしました。
理由を尋ねる際に使う言葉に「なぜ、どうして、なんで」等があります。
Tさんの経験上、同じ言葉でも話し方を変えると使う場面は変えることができるという認識だというので、アクセントや口調を変えて聞いた人の感じ方を確認しました。
私:どうですか、違いはありましたか。
Tさん:いいえ、どれも同じです。イヤな気分になります。どうしてですか。
そこで述語を添えた文体にすることを提案しました。
「どうして買ったの」
「なぜ買いましたか」
「なんで買ったんですか」
述語が丁寧な言い回しだと咎められている言い方には聞こえにくいことにTさんは気付きました。
昨今、短縮した言い方はカジュアルでフランクな状況に使えることに加え、親しみを込めた表現として友達言葉を使う場面が増えています。
一方で、時にそれは感情の誤解を生むこともあります。
相手の気持ちや考えを尋ねたりするときは、丁寧な言い回しがいいでしょう。
(E.F)