ぐるりっと教室に通っている小学生から、口裂け女やトイレの花子さんの話をよく聞くようになったのは春頃のことでした。
ホワイトボードに口裂け女の絵を描きながら、マスクをしている、「私きれい?」と言ってマスクを外す、手に包丁を持って追いかけてくる、ポマードが嫌いなど、学習としてはまだでも、学校生活の中で身に付いたことばでいろいろと教えてくれました。
トイレの花子さんは、入り口から三番目のトイレのドアを三回ノックして「花子さんいらっしゃいますか」と尋ねると「はい」と返事がありドアを開けると、、、。
いろいろなバリエーションがあるようです。
口裂け女やトイレの花子さんが流行ったのはかなり前ですよね。学校の怪談、都市伝説として定着しているのでしょう。
怖いのだけれど、喜ぶ小学生。特定の場所に現れる、苦手な物があり、みんなが知っていることなど安心できることも多くあります。
それを聞いて私の子供の頃の怖い話や流行ったものを思い出しました。
下町育ちの母から聞いた「本所の七不思議」。七不思議なのですが、私がいまでも覚えているのは「おいてけ堀」だけです。
「おいてけーおいてけ」と、蚊帳の中で母が声色を変えるので怖さが増しました。
それでも、母がすぐ横にいるしここは本所ではないしと怖いながらも安心します。
小学生の頃は楳図かずおのへび女の漫画が流行りました。
入院したお母さんが帰って来るとなぜかへび女になっている。お風呂場に鱗が落ちているのが、本当に怖かった。
番町皿屋敷の一枚二枚とお皿を数える声。
「恨めしや」
等どの怪談も決め台詞が大事ですね。
怖い!と言いながらも、それをしなければ、そこに行かなければ大丈夫と思い、
好奇心があるのでもっと知りたい。
今も昔も子供は、大人もでしょうか怖い話が好きなのですね。
少しくらいの怖い話では涼しくならない酷暑が続いています。
夜一人でいられないほど怖いのは困りますが、ぞっとして涼しくなる怖い話、
どなたか教えてください。
(I.N)