「先生、また本を読んで」担当しているR君からのリクエストです。
前回読んだのは何時だったかな・・・・はやぶさ2が小惑星竜宮に
着陸成功したのは1月22日、其のちょっと後、宇宙の事を知って
もらいたいと思い図書館で借りてきた絵本「はじめてのうちゅう」を
二人で楽しんだ。
理科で学習したのか太陽系惑星に興味を示し、火星には薄い大気がある
から、住めるようになるかもね等と話したりした。
その前に読んだのが宮沢賢治の「セロ弾きのゴーシュ」だったと思う。
その頃六年の国語の教科書に掲載されていた賢治の「やまなし」を何回
か音読していた。担任の先生が「銀河鉄道の夜」と「風の又三郎」の
筋書きを話して下さったと得意そうに私に内容を教えてくれた。
賢治の作品を読みなさいと宿題になったようです。
彼は六年生だが日本語の読み書きは苦手、漢字があまり読めない。
彼が読める様な賢治の作品があるだろうか。
図書館に行ってみると賢治の作品がずらりと並んでいた。
その中に絵本で出版されていた「セロ弾きのゴーシュ」を見つける事が
出来た。彼もこれなら読めるでしょう、本当に嬉しかった。
私はぐるりっとで日本語を学んでいる子供達の母親は、日本語の本を
読んであげれないのではと思い、担当している子供が喜びそうな本を
見つけによく図書館に行きます。
本と言ってもほとんど絵本なのですが。
どれがいいか絵本を読んでいると、つい夢中になり自分が楽しんでいる時
もあります。先日も見知らない女の子に「おばちゃん、そんなに面白い」
と言われてしまいました。
卒業前に最後に選んだ本は
石津ちひろ作の詩集「あしたのあたしは あたらしいあたし」です。
二人で読みました。
4月から中学生になったR君、いろいろな事にチャレンジして
有意義な中学生活を過ごしください。明日を夢見てね。
(K・S)