久しぶりに幼児を担当しました。
「おおたこども日本語教室」では、来春小学校1年生になる幼児クラスが、入学半年前から始まります。
現在幼稚園に通っている男の子と女の子の二人が週1回来はじめました。
男の子は生後半年ほどで来日、日本の子どもと変わらないように見えますが、家庭生活では母語、
おかあさんが心配して通い始めました。
女の子は1年半ほど前に来日、発話が少ないと言ってきました。ひらがなの読み書きはもうできます。
以前、小学校1年生が2学期から、勉強の遅れで「ぐるりっと」に来ました。
入学1年半ほど前に来日、1年間保育園に通い、家庭では母語での生活でしたが、特に日本語の心配はせずに
小学校に入りました。
圧倒的な語彙数の少なさや 数字と数字の読みと実物の不一致がありました。
耳が鋭敏でなかったこともあるのでしょうが、行動を伴わないことはわかっていないようでした。
(冬休み前にお道具箱などを家に持ち帰ったものの、冬休みが始まったことは知らない。)
学校、特に低学年では、わかりやすく言おうと家庭言葉を使うことが多いように思われます。
家庭で日本語ではない母語を使っている子どもたちにとっては、それがネックになっているようです。
算数の足し算、引き算では「あげます」「もらいます」、「~個」より「ひとつ、ふたつ」。
日本では小さな子どもに、「何才?」「3才」と言うより、「いくつ?」「みっつ」というのが普通でしょう。
今来ている二人も1(いち)から10(じゅう)は言うこともでき、よく分かっていたものの、
「ひとつ、ふたつ・・・」は初めて聞いたようです。
私たちの支援がスムーズな学習への手助けとなれば、うれしいです。
*9月27日に文部科学省が「日本に住む義務教育相当年齢の外国籍児12万人余りのうちの約1.9万人が
不就学の可能性がある」という調査結果を公表しました。
来日した外国人が最初に出会う住民登録などの行政機関で、子どもへの就学誘導と日本語学習の情報提供が
徹底できれば、大分改善されると思います。
(EY)