インドネシア人の中学3年生である彼女を担当して3ヶ月。
口数が少なく控えめ。何を思い、何に興味をもち日本で過ごしているのかな。
息子しかいない私は、彼女の心の内を覗きたくてたまらない。
毎回、あの手この手と駆使してきましたが、先週からやっとプライベートを話してくれる様になりました。
「へぇ〜、そういう音楽に興味があるのね! ビックリ!! 私はね、〜」と、共感したり
「そっか、私も似た様なことで悩んだことがあったのかなぁ」と、思いを返したり。
日本語を学習する上で大切なことは色々ありますが、言語である以上、相手に正しく伝えることができなければ意味がありません。
自分の日本語が相手に伝わるツールとして使えるのかは、教師と会話をすることで様々な確認ができます。
教師は、生徒が伝えたい内容を察することにより、的確な語彙や言い回し、必要な文法を示すことができます。
生徒は、教師と話したことで、例えば、友達と話す時に自信を持って話せる様になっていきます。
今回は『30年後の世界』について想像しながら話しました。
少し紹介すると、
ジャカルタの鉄道遅延はなくなるかな、せめて、それを事前にアナウンスをするようになっているに違いない。
仕事は何をしているんだろう、希望する仕事ができていたら、その時の私は、きっと幸せだと思います。
などなど。
話した内容を踏まえ、作文を書いてくることを宿題にしました。
どんな作文が出来上がってくるか、彼女の心の内をまた一つ見せてもらえたら。
これこそ教師の楽しさです。
(E.F)