朝、ゆっくり新聞を読むことが日課となっている。新聞は本当に社会の勉強だ。最近の記事で気になったのは外国籍の子供の不就学が2万人近くいるというものだ。この数字は小中学校に通う年齢の子供12万4千人のうちの2万人だ。外国人の子供は義務教育の対象になっていないことも理由の一つなのかもしれない。
また、小中学校に通っているけれど日本語指導が必要な子供は5万人となっている。私たちの教室には小学校就学の準備をする子から中学校3年生まで通ってきている。
中学生たちの数年先(もうすぐ先の子も)には高校受験が立ちはだかる。この壁はとてつもなく高い。まず、都立高で外国人枠を設けているのはたった9校で、4月入学の受け入れ人数は130人。しかも来日3年以内限定だ。他は日本人と同じ入試になるようだ。(中学生で日本語が不十分なのにそんなの無理!)
子供だから言葉を覚えるのは早いだろうと思われるかもしれないが、生活の場で話せるから学校の勉強も大丈夫だろうというのはとんでもないことだ。私たちと比較的正しく会話ができる子でも学校の授業での日本語は分からないそうだ。何とかわかるのは数学。英語は日本語がわからないから‥‥。 確かにそうだよねと思う。中学生の教科書を見ると結構難しい。今、勉強している日本語とは大きなギャップがある。
私たちができることは何だろうと考えてしまう。
今は、学習日に子供たちが「こんにちは」と教室に来てくれるとうれしいし安心する。
(tombow)