社会活動が新型コロナウィルス感染症により、制限をされている現在の社会状況ですが、人間には欠かせない“食育運動”には、2つのキーワードがあるといわれています。 食べ物を上手に選んで食べるフードチョイス(選食)と、生活習慣病を予防するフードファイト(食戦)だと言われています。 健康とは賢く選び、戦いとるものだということがその基本発想と云われます。 「食」という文字は、「人に良い」「人を良くする」と読むそうです。 「食」は胃袋だけではなく、心も満たします。食事は人と人をつなぐ「心の栄養」でもあると教えられて来ました。栄養のあるものを食べるようにと、言われています。「養」は“羊、人、良”から成り立っています。“羊”は動植物の総称で、「良」は“白に さじ”と書いて、米や稗、麦などの植物食を脱穀精白しておいしくいただくということを云うそうです。動物食と植物食を“さじ加減”よく組み合わせるのが、「人」の役目だと書かれています。「羊」の動物食が“上”に書かれて“良”が下なのは、動物食は少なめに、植物食は土台となるように主食をしっかりと食べるようにとの3500年以上前に出来た「養」の文字が示しているそうです。食育、育児、保育などの「育」という文字は、肉体を意味する「月(にくづき)」の上側に胎児を意味する象形文字が“逆”になった“子”が乗っているといわれます。脳、肺、臓、腑、肝、腎、骨、胃、腸、肩、背、胸、腹、脇、腰、腕、肘、腕、脚、膝など、「月(にくづき)」のつく漢字は食べ物の栄養素が身体を作っていることがわかり、私たちの身体は、まさに“食べ物”からできていると思います。 「勝」という文字も“月と力”がついて、体力、気力、実力、能力の原動力は“「食」”だということがわかります。一方、「育」は親鳥が卵やひな鳥を抱いて育てることを「羽含む(はぐくむ)」から来ているといわれます。 「食育」は人間にとって非常に大切なことを十分に理解して、感染症に負けないで「勝」っていきましょう。でも、運動をしないで あまりにも食べ過ぎると「福」という文字の姿になってしまいます。「福」は、幸福、福祉、福利、福運、福音、福の神、福袋、大福、福豆などと楽しく温かい文字を感じることが出来ますが、この文字をよくよくみると、「一口田ネ」と読むことが出来ます。福のつく文字の食べ物を一気に食べると・・・「ひとくちだネ」と読めます。結果は”生活習慣病“の悪化が待ち受けていることを、覚えておきましょう。元気も病気も”口“から入ってきます。もちろん、新型コロナウィルスも例外ではありません。
「マスクは、福」に繋がりますので、不要不急の外出自粛の現在は、暴飲暴食しないように辛抱をいたしましょう。「辛抱の辛」の字は、立木の上に立つ“つらさ”を象形した文字と云われています。
(参考文献:心とからだの元気語録 砂田登志子・著より)
wataru君