4月上旬のある日「日本語学校」「休校」等の言葉が私の耳に入り、放送に聞き入ってしまいました。それはベナン共和国で日本語教師をしている男性からの報告でした。
ベナン共和国は西アフリカに位置し、面積112.622㎢(日本の約1/3)・人口920万の小さい国ですが日本の企業も進出しているようです。
そこで彼は70人位の生徒に日本語を教えていたそうです。
ところが3月の始め日本人男性が仕事で訪れ、コロナ対策のための入国制限(入国の翌日から14日間外出禁止)に従わず、自由に仕事先を飛び回り新型コロナウイルスを拡散させ9人の感染者をだしてしまいました。
そのためベナンの国の人々は日本人を嫌い、日本人を見ると「コロナ、コロナ」と呼び、彼も喫茶店でゆっくりお茶も飲めない状態になっているそうです。
日本語学校に通っているというだけで、嫌がらせや苛めを受けては生徒たちが可哀想だと思い、今は日本語学校を休校にしていると話してくれました。
話は変わりますがベナン共和国から、毎年4人の留学生が日本の支援により来日して経済・工業・日本語などを勉強していますが今年はコロナで足止めされ出国を待望しているとのこでした。もう6月ですが、現状では実現できていないのではと残念に思っています。
その留学生の殆どが日本語学校の生徒から選ばれているので、彼は日本に送り出す前に「必ずこの国に帰ってきて、国の経済、工業、水産などを発展させるように」と話していると伝えてくれました。留学生に選ばれた生徒たちは日本が大好きで、日本語が上手に話せるのでまた特派員報告の機会に恵まれた時は彼らの話を聞いてほしいと最後に言ってました。
海外で生徒たちのためだけでなくその国の発展に尽力されている日本語教師の存在を知り感銘を受けました。
ぐるりっとでは日本語の授業がコロナのため長い間(3か月間)お休みになっていましたがやっと6月8日から始まりました。私も頑張っていきたいと思っています。
(K・S)