6月8日より日本語教室を再開いたしましたので、三カ月ぶりの教室の様子、担当した生徒のことなどを、少しお伝えしたいと思います。
6月1日の学校再開時からしばらくの間は分散登校でしたので、日本語教室の方も通常の取り出し授業とは異なり、登校前の午前中、下校後の午後の時間に行いました。
まずは年齢の高い生徒から受け入れることとし、授業前の机や椅子、ドアノブやスイッチなど手に触れるものの消毒、換気、生徒は来室時検温と手洗い、十分な距離を取りお互いマスク着用での授業、と感染予防に努めています。もちろん教師自身も検温、手洗いと日々健康に留意しています。
久しぶりに担当している中学生のAさんの姿を見たとき、背が伸びたことに驚き成長期の三ヵ月、その長さと重みに胸を突かれました。
家庭で日本語を話すことはほとんどないと思われるAさん、忘れてしまったかなと心配していたのですが、挨拶も自然にでき、こちらの質問に「どこへも行きませんでした。」「ひまでした。」と実感を込めて答えてくれたので少しほっとしました。
休み時間もやはり新しい生活スタイルになり、以前のように皆でにぎやかにトランプやジェンガをすることなく静かに過ごしています。
6月末から学校は通常通りの時間になりましたが、行事などは延期や中止もあるでしょう。いろいろな経験をする場面が少なくなってしまうのは残念ですが、致し方ありません。今はできることから一歩ずつという気持ちで進んでいこうと思います。
「こんにちは」と来室する生徒に会えることを大切に。
(I.N)