十月も末になり、秋も深まってきました。
例年二学期は、運動会、合唱コンクール、修学旅行など行事が多いのですが、今年は縮小や中止を余儀なくされています。
運動会は保護者の参観はなく種目も絞り、平日に行った学校もありました。
今年の九月十月は雨が多かったので、中止になるのかいつに延期になるのかと私たちも天気予報を気にしていましたが、生徒の学校では中止されることはなく無事行われたのでほっとしました。
そんな中定期テストは変わらず行われ、しっかり日程を伝えてくる子、のんびりしている子などいろいろですが、どの子も学校の勉強、国語はもちろんのこと理科や社会も難しいと言います。
数学や英語が得意な子にとっても、日本語の問題を読み、指示された形で答えを書くのは簡単ではありません。
母語での知識があるとしても、日本語に置き換え読み書きを覚えるのは大変ですし、新しい知識として受け入れるとしたらなおさらでしょう。
ある日の中三の女の子の授業の時に、こんなことがありました。
国語の試験範囲に文法があり、難しいわからないとその女の子はあきらめ気味でした。
私はそんなことはないわよ、あなたは知っているじゃないと話し、日本語教育で使われる名前が違うだけよと、学校文法と日本語教育の活用を並べて書いてみると、ほんとだと笑顔になりました。
形容動詞はな形容詞、五段活用するのは1グループの動詞、サ変カ変は3グループの動詞。難しいと手をつけかねていたものの正体がわかり少し安心できたようで、私まで嬉しくなりました。
私たちは教科を教えることはありませんが、これからも日本語の授業の中で少しでも学校生活の手助けになることができればと思っています。
(I.N)