ほんの一年前まで「絆」「ふれあい」を大切に、と言われていたのに、逆の世界になってしまった感じです。非接触、非対面、リモート…。「大切な人だからこそ、会わないように」などと言われると、なんでも反対のおとぎの国に迷い込んでしまったようです。
皆大きなマスクで顔を覆い、表情がわかりません。お店や施設の受付はロボットになり、人は相手の表情を読み取ることが出来なくなってしまうのでは、と心配になります。
誰もが安心して振舞える日がいつ戻ってくるのか、今はわかりませんが、皆が元気でいてくれることを祈ります。表情豊かな生徒達の笑顔が見たい。多くの人に出会い、友達と遊び、けんかもして様々なことを感じて欲しい。挑戦も努力も我慢もして、成功も失敗も体験して欲しい。
人との接触が制限される中で、世界は目まぐるしく変わっていきます。多くの人が不安を感じ、情報を求めています。情報が溢れているとも言われる環境で、正しく有用な情報を選び取るためには相応の知識や知恵が必要です。情報弱者となって不利をこうむらないよう、生徒達にはしっかり日本語力をつけて欲しい。
甚だ未熟な教師の私の心に、焦りが湧いてきます。
(SI)