中国人なら誰でも知っている有名な成語故事「螳螂捕蝉,黄雀在后」の話を少々。
(かまきりがヒワに狙われているのも知らず、セミを捕まえようとしている。)
呉の国の王 夫差(ふさ)の話です。軍隊を送って楚の国を攻めようとしますが、家臣が越の国が後ろから襲う心配があります。と諫めて反対します。夫差は忠言を聞き入れないどころか私を諫めるものは死を申し付けると怒るので家臣は何も言わなくなります。
翌日息子が服をずぶ濡れにして現れ「先ほど庭で遊んでいたら一匹の蝉が飛んできて、木の枝で得意そうに鳴きました。カマキリが後ろから近付いているのも知らずに。カマキリの後ろには鶸(ヒワドリ)近づいていて、今にもとびかかろうとしています。私は慌てて弓矢を手にし、鶸を射ろうとしたら足元に水たまりがあり、水に落ちてこの体たらくです。」と言います。夫差は楚の国を攻めるのをやめます。
目先の利益にばかり気をとられて後ろから迫ってくる危険に気が付かない事を「かまきり、セミを狙い、うしろの鶸に気づかず。」と諫めています。
子供用には楽しいお話しになっていて動画もあります。
余談ですが、夫差は越の国から絶世の美女「西施」(せいし)を使わされ、腑抜けにさせられ、最後は自殺します。お芝居でも恋愛ものとして演じられ人気があります。
新型コロナの渦中、海外リスク・危機管理、自然災害、同時に発生する様々な問題。
目先の選挙が気がかりな先生方…! 我が国の行く末 大丈夫ですよね。
( SM )