いつまで続くかわからないコロナ禍。
日本で勉強している留学生は心細い思いをしているのではないでしょうか。
知り合いのベトナム人留学生は、この3月に大学を卒業したものの、帰国できないでいます。
幸い彼女は日本語が相当できるので、アルバイトには困らず、現在3つかけ持ちして生活しています。
先日、7月にある日本語能力試験を申し込もうかどうしようか悩んていました。
前回4点不足でN1に落ちたので、絶対にN1合格がほしい、でも7月まで日本にいるかどうかわからない。
受験料も安くはない。
相談されたのですが、こればかりは自分で決めるように、と答えました。
前向きな彼女は、今の状況では5月も帰れない、6月になったらもしかしたらどうにかなるかもしれない、それなら帰国を試験後としよう、と決めて申し込んだそうです。
よく電話で話すのですが、アルバイト先で耳にしたわからない言葉を聞いてきます。
とても勉強熱心で、買い物に行くスーパーでも目を凝らしているようで、私の知らないようなことも発見してきます。
彼女と話をしていると、意識せず使っている言葉を改めて考えるようになりました。
同じ意味でも、微妙な言い回しがたくさんある美しい日本語を再認識できて、私もとても勉強になります。
日本語は一番難しい言語だとも言われています。
それだけに奥が深く大切にしたい言語であり、日本人もどこまでも勉強していかなければもったいない。
まだまだ私にも未知な日本語がたくさんあるはずです。
いい書物に触れ、日本語を楽しみたいと思っています。
(JA)