国語辞典の改訂をめぐる記事を読んで思い出した。
広辞苑の改訂が大きな話題を呼んだのは、3年くらい前だったかしら。
その同じ年に、私は新しい英和辞典を買った。
翻訳も手掛ける、ある英文学者が、その著書の中で
「英和辞典はなるべく新しいものを使った方がよい。
言葉の意味や使い方の変化を、改訂の度に反映させているから」
と語っていたから。
頻繁に使うものじゃなし、大いに迷ったけれど、
手元の辞書がくたびれていたこともあり、思い切って新調したのだ。
久しぶりに行った辞書売り場で、散々迷った挙句、
「ジーニアス英和辞典」を選んだ。
映画やテレビドラマが好きで、外国ものも見ているが、
アメリカの現代劇で、最近ときどき耳にする”awesome”という言葉。
そいえば、以前ぐるりっとに通っていたネパール人の生徒も使っていたっけ。
古い辞書には「恐ろしい、ものすごい、怖がっている」とある。
うーん、これだと意味が通らない場面で使われているんだけど・・・。
そこで、新しい辞書をめくると、あったー!
「恐ろしい、すさまじい」の他に、次の記述が。
「《米略式》すごい、とてもいい、かっこいい」
新しい辞書は、意味変化に対応しているだけでなく、古い辞書にはなかった
様々な工夫が凝らされている。
前置詞の説明に概念図が添えてあるし、語法や類語欄も充実している。
ぐるりっとが小学生向けに使っている教科書「にほんごをまなぼう」を思わせる
色とりどりのイラストページは、見ているだけで楽しい。
学生時代にこんな辞書があったら、辞書を「読む」楽しさに目覚めていたかしらん。
いえ、いえ、それはまた別の問題ということで。
(ecu)