早朝ジョギングを以前からしていたが体に負担がかかると助言されウォーキングに切り替えた。
走っている時はあたりの風景をあまり気にせずジョガー同士の挨拶程度でいい汗をかいて満足感に浸っていたが、ウォーキングに切り替えてからは四季の移ろいや周りの風景がよく観察できる様になり楽しみも増えてきた。
毎朝、愛猫達の前足顔タッチと布団踏みで定刻4時半に起こされ餌をやってから5時スタート。
冬場はまだ薄暗く金星が輝いている寒い中のスタートだが、今は東の空が明るくなり気持ち良いスタートが切れる。近隣の桜公園を横切り、呑川沿いを中原街道から第二京浜国道一周半8.4㎞のルーチンコースだ。
厳冬期の呑川は様々な渡り鳥が飛来し川底の藻を啄み越冬している。未だ寒い中で色鮮やかな白梅と紅梅が春よ早く来いとはかり開花し、道端の和水仙がほのかな香りを漂わせ、春の訪れを知らせてくれる。3月中旬過ぎになると桜が開花し沿道の桜並木トンネルを気持ち良くウォーク、時には風に舞う桜吹雪に夢うつつ。その頃にはあんなに多かった渡り鳥達は飛び立ってしまう。
新緑が濃くなる頃は色々な樹木が開花し、又、吞川にボラ子が羽田沖から群れをなして遡上し川面が真っ黒になるほどだ。ボラ子の大群を狙ってシラサギやカワウの群れが押し寄せ、正に弱肉強食の世界となるが、ほんの一週間程でボラ子の群れは羽田沖に帰っていき川面は元の静けさへと戻る。
梅雨が近づいて来るとアジサイが一斉に咲き出す。アジサイは種類も多く、定番の本アジサイ、隅田川の花火の様なガクアジサイの花が色とりどりに咲き、目を楽しませてくれる。又この時期には毎年カルガモ親子が川面で泳ぐ姿が見られ、子ガモ達の無邪気で機敏に動き回る姿に思わず心がほっこりとさせられる。
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