我が家には、保護犬2匹、保護猫2匹がいます。
一番古株は、10歳のシーズー、5年前に我が家にやってきました。
多頭飼い崩壊で、生まれてから5年間部屋の中に26匹のシーズーと閉じ込められていました。
人間を知らずに生きてきたので、保護されてから、とにかくすべてが怖い、恐ろしいという思いのみ。
我が家に来ても逃げ回って3週間触らせてくれませんでした。
今でも触ることができるのは私だけ、他の人が近づくと逃げます。
人が怖い、他の犬も嫌、おもちゃでも遊べない子が、唯一野良猫だけに興味を示しました。
それで色々な人から猫飼ってあげたらと言われ、獣医さんにまで不幸な猫もたくさんいる、と言われました。
それでシーズーが来て半年後、1才の白に黒が少し混ざった猫を迎えました。
この猫は兄弟7匹とまだへその緒が付いた状態で捨てられていたそうで、保護されたボランティアさんのところには、常に30匹ぐらい犬猫がいるので、犬OKということで、即引き取ることを決めました。
しばらくすると、大勢の犬猫と暮らしていたので、猫が寂しがるようになりました。
それで、ボランティアさんに仲良かった猫はいますか?と尋ねたら、赤ちゃんのときから2匹でいたずらばかりしていた子がいると、1ヶ月後2匹目の白茶の猫がやってきました。
この子は、生まれてから2ヶ月間野良だったので、とても神経質な子です。
そして去年、猫たちのボランティアさんから、10歳のトイプードルを保護したと聞き、私の年齢でも10歳なら最期まで面倒を見られるだろう、と引き取ることにしました。
この子は、3歳までは幸せに暮らし、その後飼い主となった人から7年間、怒鳴られ、叩かれ、無視されてきたそうです。
ストレスからか背中は大きく禿ていて、耳も聞こえていませんでした。
このような子には、この子だけの親がいいのではないか、と思いましたが、我が家に来るなり私しか見ていない状態で、常に私の後を付いてきていました。
そして、みんなを追い越して甘えてくるので、大丈夫だろうと正式に引き取りました。
一年たった今、背中のおハゲはなくなり、きれいに毛が生え揃いました。
まだまだ行き場のない犬や猫がたくさんいます。
そんなたくさんの中一匹引き取ったところで…と思っていました。
確かに大勢の中の一匹です。でもその子にとったら大きく人生(犬生)が変わる、と聞いて納得、嬉しくなりました。
もっともっと助けてあげたいけれど、一人暮らしの私には、これ以上責任持って命を預かれないので、我が家の子たちを大事にしていこうと思っています。
今家にいる子たちはもちろん、今までいた子たちにも常に話しかけていたので、かわいがられている、怒られてる、褒められてる、と理解できているようでした。
しかしトイプーは耳が聞こえないので言葉では通用しません。
それで可愛がるときは思いっきりの笑顔とスキンシップで表現しています。
はしゃぎすぎて、お水の器に足を突っ込んでひっくり返した時、初めて怒りました。ちゃんと表情で理解したようで、シュンとしていました。
言葉はあったほうがいいけれど、なくてもなんとかなります。
人間同士ならなおさらです。
ぐるりっとでも、就学前の6歳児の日本語教室で、生徒二人が休憩時間に英語と中国語でしゃべり合って、大笑いしてふざけていたのを思い出しました。
通じ合えるって、人間も動物も大切ですね。
(JA)