世界中がコロナに翻弄されるようになって、すでに1年半以上経ちました。
ワクチン接種が進んでも、元の落ち着いた世の中に戻るには、まだまだ時間がかかりそうです。
旅行をしたり、実家に帰省したり、会いたい時に友達に会ったり、という当たり前の日常が失われ、ストレスをためながらも様々なことを我慢する生活が今や日常になっています。
そんな中、私が日本語を教えているドイツ人のビジネスパーソンFさんが、ご家族の訃報を受け、急遽ドイツに帰国しました。
今まではドイツ出張以外にも、夏休みやクリスマスにはドイツに帰ってご家族と過ごしていたのに、コロナ禍になって往来できなくなってしまい、会いたくても会えない寂しさを時々私にも漏らしていました。
そのような状況の中で大切なご家族をなくし、どんな思いで帰国されたのだろうと考えると心が痛みます。
Fさんが日本に戻ってきたらどんな話をしようかな、久しぶりの故国の様子を尋ねようかな、などと考えている今日この頃です。
かく言う私も、コロナ禍になってからは帰省して母に会うのも憚られるようになってしまい、もう少しの辛抱と言い聞かせて1年半の年月が流れました。
元気でいてくれているけれど、緊急事態宣言が解除されたら一度母の顔を見に帰省したいなと、強く感じるようになりました。
会いたい人に安心して会える日が、世界中に一日も早く訪れるよう心から願っています。
( J. I )