コロナ禍が始まって以来、多くのボランティア教室が閉じている中、我がぐるりっとは細々ながら開けていましたが、教室はすっかり寂しくなりました。そんな中にぐるりっとではシニアクラスになるK君がいます。いつも一人ぼっちの生徒です。夏休みにはしばらく生徒が増えてにぎやかな雰囲気になりました。ほかの生徒たちと交流らしきものはないながらも同じ教室の仲間意識があったのでしょうか。夏休みが終わり、また一人になった時には「みんなどこへ行ったの」と寂しそうでした。
K君が日本にいる友だちのことを話してくれたことがあります。埼玉にいるAさん、日本語学校へ通っています。「彼女?」と聞くと「友達だけ」。学校とアルバイトで忙しいです。愛知のほうに住んでいるB君、日本の高校へ通っています。遠いから会えません。そして、大森に住んでいるT君、学校へ行っているのかどうか知らないけれど日本語を勉強したい、と言っていたそうです。
ぐるりっとのホームページを紹介して、T君に会ったらあげてくださいとパンフレットとともに電話番号を渡しましたが、それっきり話題になりません。
私はずっと気になっています。中学校卒業年齢で学校へ通っていない子供たちは何をしているの?この年齢の子たち、日本語を学びたいけれどどうしたらいいのか困っていない?
T君に紹介した時のホームページは日本語だけのものでした。アクセスしても役に立たなかったかもしれません。今は英語、中国語でも読めるようになりました。ぐるりっと以外でも少しずつ日本語教室が開き始めています。とにかく私たちにアクセスしてほしい。
カムカム エヴリバディ!
(トンボ)