2月でぐるりっとから遠ざかって2年になります。グループメールで教室の様子や連絡事項などフォローできていますが、実際の活動に参加できず歯がゆい思いをしています。一時期明るい兆しが見えたと思ったら、オミクロン株の出現で、また先延ばしになってしまい、現場の雰囲気がなつかしい今日この頃です。
ぐるりっとは、独自の教室の他に一般財団法人国際都市おおた協会の事業「おおたこども日本語教室」=外国にルーツを持つ日本語が不自由な未就学の子どもを対象に、日本の学校生活にスムーズに入っていけるように、学校に在籍する前に行う日本語支援=に携わっています。
思い起こせば、2014年にこの事業(当初は大田区国際都市・多文化共生推進課の事業)が始まったとき、ぐるりっとは受託団体に選ばれませんでした。経験、実績から判断すれば、当然選ばれると自負していたので、残念な結果に終わったときはひどく落胆したものでした。2015年に大森教室が開設されることになって、ぐるりっとが受託し、それ以降続けてきました。
日本語の支援を必要としている子どもへの支援体制は、大田区では、就学前の「おおたこども日本語教室」(所謂プレ支援)、学校に在籍してからは教育委員会の事業である「日本語特別支援」=在籍校に派遣される(主に)バイリンガル指導者による80時間の初期指導、初期指導が終わった後の希望者のための通級型の「日本語学級」(区内2カ所)のように行政が主導で行っているものと併せて、ぐるりっとのようなボランティア団体が独自に行っているものがあります。
それなりに整えられているように見えますが、それぞれの連携・協力が難しく、様々な
事情からタテワリが解消できず、一人の子どもを一貫して支援できていないのが実情です。以前は、より望ましい支援体制を作るために、学校、教育委員会、区の担当部所、時には区議会等にも赴いて、意見交換、提言、働きかけをしていた時期がありましたが、このところはできていません。
ぐるりっとの目指すところは、一人一人の子どもと向き合って、一貫性のある支援を行うことです。‘ぐるりっと’という少し変わったネーミングは、子どもをとりまく(日本語)環境を視野に入れ、周りの皆が協力して関わっていくというイメージです。その原点を改めて見つめ直して、よりよい支援を行うために何をどうすればよいか考え、実践していけたらと思っています。
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