超多国籍都市 トーキョウ
東京23区には今年1月時点で46万5000人の外国住民が住んでいるとのことだ。(NHK)
え!そんなにたくさんと私は思わない。なぜならいたって狭い私の生活圏内でも外国人とすれ違うことは日常的なことだから。スーパーやコンビニで働いている外国人は今や当たり前だ。私の生活の中で出会う外国の人たちを数名紹介したい。
一番印象的なのは、さる駅の近くにある地元ではちょっと有名な行列ができる立ち食いうどん屋で出会った人だ。店の外の券売機で食券を買って声がかかるのを待つ。引き戸を開けると「らっしゃい!」と威勢のいい声の先にはかき揚げをあげるインド系の人が。うどんと彼の風貌とのギャップに「おお!」と感動した。
建築現場の陽だまりで同僚と弁当を食べている大工さん姿の中東風の男性。大工さんルックのニッカポッカがいかしていた。
ママチャリに子供を乗せて保育園へ送っていくのだろう。欧米系の若いパパ。お気の毒に、自転車の後ろに乗った彼の娘は「ママがいい」と連呼してギャン泣きをしていた。
小さい商店街にある小さな焼鳥屋の店員のアジア系の女性たち。夕方は行列ができる人気店で一串単価の販売をさっさと暗算で売りさばいている。おつりも抜かりがない。
近所のインターナショナル幼稚園のアメリカ人の先生方。一年の半分をTシャツと短パンで過ごしているようなゴッツイ男子たちだ。子供の五人くらいは抱えられそうだ。
図書館であったベビーカーに赤ちゃんを乗せたママさん。赤ちゃんのお兄ちゃんと思われる男の子は日本人の子供たちと日本語で話しながら外で遊んでいる。でも、ママと男の子の会話は日本語じゃなかった。
そして、私たちの教室にやってくる子供たちとその家族。
長く日本語教師をしていると習慣というかなんと言うのか、彼らのビザは何なんだろうとつい思ってしまう。残念なことにわが国では外国人の就労には厳しい条件が付いている。政治的なことがあるのは分かる。それでも私は言いたい。日本で働いて家族を作っている人々を日本人と同じように、労働者として、生活者として迎えてほしい。
(トンボ)