4月に入り小・中・高・大学などで、入学式が行われました。ぐるりっとの子ども教室からもタジキスタン出身のS君が小学校に入学しました。
タジキスタンは旧ソビエト連邦から独立した中央アジアの国です。公用語はタジク語で英語は殆ど使われていないようです。
S君は12月初めに兄B君とご両親と4人で来室してくれました。お父様は日本語を上手に話されますが、S君とB君とお母さまは日本語を耳にするのは初めて、英語も分からない状態でしたので最初コミニケーションを取るのが大変でした。
私はB君を担当させていただきました。
彼は今13歳ですが、タジキスタンで7歳で小学校入学、5年で卒業、その後お父様の仕事の関係で11月に3人(兄弟と母親)で来日したそうです。
彼が住んでいた地域は7歳で小学校入学、5年で卒業だったようですが、今は殆ど(特に都市部)の地域では日本と同じ、6歳で小学校入学、六・三制の九年間の義務教育がありその後2年間結局11年間勉強する子が多くなっているとある本に記されてました。タジキスタンでは学年の始めは9月で翌年の6月に終わり6月末〜9月初めまでの長い夏休みがあるようです。
タジキスタンでも日本と同じく公立・私立学校がありますが、公立小学校は2交代制の学校が多く小学校1年は午前中、2年生は午後授業を受け最終学年5年か6年だけ6時間授業、英語教育(3・4年から)に力を入れているようです。
某有名私立小学校は朝8時~午後3時まで授業があり3時以降は 数学、英語、サッカー、日本語・・等から希望科目を選びグループで勉強し、生徒の半数は日本の留学を希望しているそうです。
日本大使館も公立学校に机・椅子など寄贈していると記されてました。今まで知らなかったタジキスタンがとても馴染み深い国に思えて嬉しくなりました。
私はB君の母語タジク語が全くわからず、どのように日本語を教えたらいいのか不安でしたが、幸い彼は小学3~5年で英語教育を受け、簡単な挨拶(おはよう、ありがとう・・・・)、教室で使う語彙( 机、本、鉛筆・宿題・・・立つ、座る・・)等の英語を知っていたので助かりました。
ひらがな・カタカナ50音は綺麗に発音でき、まなぼう・ワーク・絵カード・等で少し日本語が分かるようになり、2月末には漢字の勉強も始めました。
今日の授業でもタジキスタンの学校は授業は8時〜13時までその後給食があり、1クラス35人位英語の授業は週4時間あり、校舎は3階建てあること等話してくれました。
簡単な質疑応答は出来ますが、まだ相手が話していることや自分が思っていることの発言が出来ないので、9月に小学6年生に編入、来年4月に中学入学予定になりました。9月まで4か月あります。その期間サバイバル日本語だけでなく教科につながる日本語も指導していきたいと思います。
ちなみにタジク語でさようならは「ハーイ」ありがとうは「ラフマン」とお母さまが教えてくださいました。
(K・S)