成語故事「舟刻求剣」=「舟を刻みて剣を求む」
(時勢の移る事を知らず、いたずらに古いしきたりを守る事のたとえ)
成語故事からのお話です。
楚の人が舟で長江を渡っておりました。すると剣が舟から水に落ちました。慌てて舟に印しを刻んで、「私の剣が落ちたのは ここだ。」と言いました。舟が岸に着いて止まると、その人は舟に刻んだ目印の所から水に入って、剣を探しました。舟は動いてしまっている、しかし剣は動いていません。このように剣を探すのは愚かなことです。
時勢の移る事を知らずにいたずらに古いしきたりを守ることのたとえに使われたり、緊急事態に素早く対応すべきところ、後から手を打ってもトンチンカンになるだけと言う教訓も引き出しています。
考えを時代に合わせてアップデートできない事を戒めていますが、時勢が読めない組織の代表、時代が変わってそぐわなくなった校則を大事に守り続ける学校長、スポーツ科学を無視した根性論を説くコーチなどが頭に浮かびます。
時勢の移り変わりを理解しつつ、守らなければならない規則やしきたりとは何ぞや・・・
こちらの方が気にかかるのは、年の所為でしょうか? (SM)
スーパーのセルフレジでスマホ決済をしている白髪の老婦人を見かけ、「なんて粋な!」と思う私がいたりして。 本当の事を言うと最近のセルフレジに少々ビビり気味。 願わくば時の流れは長江の流れより、より緩やかにおねがいしたい。