こどものための日本語教室は、日本語を教えることがメインですが、学校に入学・編入するための準備のお手伝いをすることもあります。
特に日本語が通じない保護者には、あれこれ就学のための支援をしたりします。
実はつい先程まで、突然7月から編入することに決まったフィリピン国籍の中3男子と母親への支援に明け暮れていました。
まず、学校への登録手続きに学務課に同行、学務課と保護者の仲介、学校から面接の日取りをいつにするかという電話が入り次第保護者に伝え、双方とこちらの都合を合わせていつにするか決めます。
それを保護者と学校に知らせそれぞれ了解を得て確定。面談の日に学校に同行し、手続きや準備するもの等を配られた資料を見ながら学校との間に入って説明(場合によってはややこしくて面倒な内容もあります…日本語でも)
今回特にたいへんだったのは制服の準備です。この生徒には姉弟がいて、二人とも既に制服のいらない学校に就学して保護者共々ほっと一息ついていたのですが、急遽、短期間で準備しなければならなくなりました。
こうした事態はなってみなければ分からないものです。本人も保護者もそうでした。(私は何度か経験していたので少し想定内でしたが…)
制服の準備には、指定の業者がいてサイズを測りに出向かなければなりません。イージーオーダーのように仕立てに時間がかかります。今回は残念ながらリサイクルできるものは見つからなかったので、仕方がありません。
初登校日まで間に合わないことから、代替案を学校に尋ね、制服ができるまで黒いズボンと白い開襟シャツを準備することになりました。これを保護者に伝えましたが、どちらももっていなかったため調達に苦心…。
今日の初日に何とか間に合いましたが、残念ながら上履きが揃いませんでした。これも学校に相談し一時的に代わりのものを貸してもらうことに。
これで終わりではありません。
制服、上履きを販売する別々の業者にそれぞれ連絡を取り細かいことを聞き出し、保護者に伝える必要があります。
制服は限られた営業日と時間内にお店にいくこと。サイズを測るため必ず本人も一緒に。
上履きは、電話で先に注文し指定日に業者の車が学校の玄関辺りに止まっているので時間内(12時半から13時10分まで)に行って現金と引き換えに受け取るように。
こうしたやりとりを保護者(と時に学校)と連日のようにおこない、今日ようやく初登校日を迎えたという訳です。
ほっと一息つく間もなく、もうひとつ、忘れてはいけない伝達事項がありました。
中三の生徒達の為にまもなく開催される「高校進学ガイダンス」の申し込みの確認です。
対面や遠隔(電話、メール)でのこの一連のやりとりは、怒涛のごときものでした。
半端でない疲労感と、そこにこのブログを書かなければならないノルマでストレス度は最高潮に!
ところが書き始めるうちに、意外や気持ちが落ち着いてきました。
書くという作業は浄化作用があるようです。
日本語の問題を抱える保護者のたいへんさを思うと、無視できない、これも大切な支援の一部と、自戒の念に自分を落とし込むことができました。
(pht)