最近、日本の自動車メーカー(T社)が、新たにバージョンアップしたハイブリッド車を発表しました。(なかなかスタイリッシュなデザインです。)
そこで脳裏から喚起されたのが「ハイブリッドなぐるりっと」という概念です。
【ハイブリッドとは「異種のものの組み合わせ・掛け合わせによって生み出されるモノあるいは生き物」であり、動物の場合は「雑種」ともいう。(実用日本語表現辞典より)」】
ハイブリッド車がエンジンとモーターを使い分け、時に組み合わせる複合式動力で走行するように、ぐるりっとは、異なるふたつの教室を、それぞれ機能的に組み合わせて運営しています。
ふたつのうちのひとつは行政に働きかけ実現した教室で、もうひとつはぐるりっと独自の教室です。
多文化社会を構築していくインフラとして、外国につながる子どもの受け入れは、行政に是非とも関わっていただきたい対策のひとつですが、また一方でボランテイアでおこなう支援活動も、地域社会の重要な役割を担う事業のひとつです。
それぞれの目的を、日本語の知識がほとんどない外国に繋がる6才から15才の子どもが公立の小中学校にスムーズに入っていけるように、又、就学後の日本語の補充や18才位までの子が夜間中学や高校進学への道を切り開けるように、日本語が「教育を受けるための言語」と「将来に向けて社会生活をスムーズに営んでいくための言語」として、具体的に生成・発動させる役割をぐるりっとが担っていると言えましょう。
こんな風に、行政とNPOぐるりっとのふたつを動力源として、山王会館で日々おこなっている「教室」は、ハイブリッド走行していると思う訳です。
(PHT)