毎年立春が過ぎると、いつお雛様を飾ろうかとうきうきします。
私の楽しみの一つです。
数年前に母が亡くなってからは、母のお雛様も飾っています。とは言え、昭和のはじめに祖父母が揃えたお雛様は七段飾り。とても我が家には飾れないので親王雛だけを飾っています。
下町空襲から免れ、母と共に嫁いできたお雛様。その臈長けたお顔を眺めていると昔のことを知っているようで、訊ねてみたい気持ちになります。
私のお雛様は、ふっくらとしたかわいらしいお顔です。
五人囃子の一人が以前通っていた小学生の男の子に似ている、三人官女は○○ちゃんみたい、などと毎年思い出します。
雛祭りは中国から伝わった「上巳節」が起源と言われ、「流しびな」や平安時代の宮中でで行われていた「ひいな遊び」などが合わさり、江戸時代には家の中に人形を飾り女の子の成長を祝うようになったそうです。
いつの時代にも子供の健やかな成長を願う親の気持ちは変わらないものですね。
山王会館にも、立派な段飾りで綺麗なお顔のお雛様が眠っていらっしゃいます。ここ
数年はコロナ禍もあり飾られていませんが、池上梅園に出張されていたこともあるので
ご覧になった方もいらっしゃることでしょう。
以前、生徒たちとお雛様が飾られている和室に見に行ったことがあります。
多分初めて間近で見るお雛様に、圧倒された感じでした。年齢によって受ける印象は違いますが、ちょっと怖いような気もするようです。
また、生徒たちとお雛様のお部屋を訪れたいものです。
今年はまだ無理なのでしょうね。
来年こそ!
(I.N)