2023年3月25日。
前日までの暖かさはなんだったのかと思うほどの冷たい雨の日。
山王会館で、少し規模を縮小したぐるりっとの同窓会を開催しました。
ぐるりっとでは、3月最終土曜日に「お花見パーティー」という別称付の同窓会を実施していました。
コロナ禍になってからは3年連続の中止。今年はどうするべきか…年明けから話し合いをした結果、飲食なし、規模を縮小して実施する方向で準備を進めることになりました。
招待する人数を何人程にすべきか。どこまで出すべきか。年度で区切る? 過去にずっと来てくれていた子には? 現在通室中の生徒は? 招待者を50名前後と定めて選別をしていく作業は、心苦しいものがありました。
食事の提供も見合わせたとはいえ、ずっと話していると喉が渇くよね。飲み物や飴くらいはおいておくと良いのでは。教室内では提供できないけれど、お土産にお菓子を渡してはどうだろうかと、小さなお菓子を袋に詰めてリボンをかける作業をしたり。
縮小開催とはいえ、それなりに準備することは多く、年度末のあわただしさの中バタバタと当日を迎えました。
当日は、悪天候の中、22名の生徒が来てくれました。参加者はOBの先生も合わせて35名程。
当初は自由に入退室可として。生徒が入れ替わり立ち替わり…というのを想定していましたが、終了時間の16時まで帰る子はほとんどおらず。ソファやイスでくつろぎながら、先生や卒業生と会話を楽しんだり、ゲームをしたり、写真を撮ったりとゆったりとした時間を共有することができました。
成長し、お化粧マスクをした女の子は、ぱっと見ても誰だか分からず。けれど、ニカっと笑った表情を見ると、途端に記憶が蘇ります。「この間までマレーシアでボランティアに行っていました」と話すその子は、小学生の時にぐるりっとで勉強していました。今は大学の3年生です。
教室で勉強していた時から、広島カープファンだった男の子。当時担当だった先生とWBCの話で盛り上がったそう。
遠方で教室に来ることができなかった先生とはリモートで会話。彼女は高校の指定校推薦で有名私大への進学を決めました。「運が良かっただけ」を照れ笑いしていましたが、彼女の真面目さと優秀さは教室に来ていた頃から変わらぬものです。
高校卒業まではなんとなく様子を教えてくれていたのに、大学受験に失敗してから顔を見せてくれなくなった男の子は、今年都内の私立大学への進学が決まったと笑顔で報告してくれました。本当に良かった。
結婚をした生徒も数名いました。
姉妹で通室していた子のお姉さんは、結婚して埼玉県に住んでいるそうです。お仕事で来られなかったようですが、写真を見せてくれました。
去年の夏に入籍しましたと報告してくれた子は、現在27歳の社会人4年目。自分の会社で作っている製品の説明をする表情は生き生きとしていて、自分が担ってる仕事に誇りを持っているのが伝わります。ご夫婦で旅行が趣味で、国内の色々な場所を旅して楽しんでいる様です。
懐かしい再会ばかりではなく、この場で初めて会う先輩・後輩同士。先生と生徒同士の交流もありました。
小学校低学年の時に勉強していた男の子。「実は、教室に大きな窓があったなぁというくらいしか記憶がないんだけど…」と照れ笑いしつつ、学校が春休みだからと会いに来てくれました。
初対面の先生ともすぐに打ち解け、学校の話や将来の夢の話。はたまた日本語の語彙勝負としてしりとり対決までやって、大いに盛り上がったとのことでした。
今年度、子ども教室で勉強していた子等も来てくれました。
二学期から小学校に進学をし、その後どうしているのか、元気でやっているのか気になっていたので、再会の喜びもひとしおです。
半年ぶりに見る笑顔は当時と変わらず、けれど、やはり一回り大きく成長して見えました。
ひらがなを読むのもまだまだ一生懸命だった小1の男の子は、こちらの質問にはっきり大きな声で答えられるようになっていました。お母さんに通訳をしてあげる場面も見られ、なんとも頼もしい成長です。
来月から中学校に入るという子も多く、バトミントン部に入りたい、サッカー部に入りたいと、それぞれの希望を語ってくれました。
開催直前に、先生方と何気なく「やってよかったと思える会になったら良いですね」と話していたのですが、本当にその通りになりました。
また来年も、どのような形であれ、卒業生と先生たちが語り合える機会を設けられたらと思います。
4月はもうすぐ。
皆さんの新生活が順調にスタートしますように。
(N)