早七月。年々時の流れが早くなり、その上コロナ禍で加速がついたようです。
冬の間は教室から帰る子供たちに「暗くならないうちに帰りなさいね。」と声をかけ、自分達が帰る頃には暗い中帰路を急いだのに、夏至が過ぎた今は夕方でもまだまだ明るく、どこかに寄って行きたいような気持ちになります。
六月三十日の夏越の祓。私は奥澤神社に詣でるのですが、インスタ映えすることや自由 が丘と言う場所柄もあり、今年は特に若い人が増えたようです。
最近は、茅の輪を置いた神社も多くなったように感じます。
その日は、並んでいるときに居合わせた氏子の方を中心に話が始まりました。
茅の輪は夏越の祓の前の土曜日に作るそうなのですが、最近は茅が少なくなり作るのが大変なこと、茅の輪をくぐるのが目的ではない、半年の感謝が大事、年末にも茅の輪を置く神社があるがあれはいかがなものか、など面白い話を聞くことができました。
そして、奥澤神社の大祭、鳥居に注連縄の代わりに掛かっている藁の大蛇を抱えて町内を練り歩く大蛇祭りが今年は行われるとわかり、ちょっとした歓声が沸き起こりました。
茅の輪くぐりは、左足で左回り、正面に戻り今度は右足から右回りとくぐります。
唱える言葉もあるのですが、私の場合動きに集中してしまい、半年を恙なく過ごせた感
謝を持ちながらくぐるのが精一杯です。
それでも、心と体の動きを合わせ集中するのは,なんて清々しい心持ちになるのでしょう。季節を感じ、少し立ち止まって振り返りそして前を向く、そんな時間が必要であり大切だと感じた今年の夏越の祓でした。
(I,N)