幼い頃、大きくなったら何になりたいですか?と尋ねられ「ドラえもん」と答えておりました。
その心は、困った時に何でも解決できる姿に憧れていたからだったような。
その後、長い期間パイロットに憧れ、進路相談では航空大学校への進学を勧められましたが、紆余曲折あって今に至ります。
七月七日の七夕が近づいた頃、在籍している生徒たちに短冊へ願い事を書いてもらい笹飾りに飾る催しを行っています。
今年は担当していた10歳のRくん、14歳のSさんと取り組みました。
まずはRくん。
彼は理解している日本語の単語数が少ないため、英語と音が近いカタカナ語を使ってこちらの意図を伝えていきました。
共通言語を使用しない場合、英語が理解できる生徒に対しカタカナ語でこちらの意図を示すのは大変有効です。
英語で話せば簡単ですが、それでは日本語で考える機会を奪ってしまいますから敢えてカタカナを使って考えさせます。
余談ながら、カタカナ語の指導は特別な配慮が必要でとても難しいです。
カタカナ語には英語由来ではないもの、日本人がそう判断した音のもの、本来の意味とは違う意味で使われているものが数多くあります。
また、日本人でも耳慣れぬカタカナ語は数多くあり日々増える一方です。
特に社会人の授業で用いる際にはかなり下調べをしますが、その話は長くなるので次回また私がブログを書くときに。
私の問いかけに対してRくんから出てきた言葉。
日常の授業で彼から漏れ出る単語によって得られていた状況より、私が尋ねたい内容を理解できたのが分かりました。
・サッカープレーヤー→サッカーせん手(習いたての手を使って”しゅ”という読み方を示す)
・YouTuber→カタカナで書くのに苦労しつつも頑張りました。
Rくんが大きくなったらなりたいものは上記2つだそうです。
「どの色がいいですか」
と尋ね、選んだ水色の短冊に書いていくRくん。
何度も書き直しながらノートに下書きしたものと同じ言葉が書けました。
続いてSさん。
文型学習を重ね、学習期間が10ヶ月。初中級のあたりを学んでいます。
すでに欲求を伝える学習を終えていたので、将来つきたい仕事について尋ねて会話練習を行いました。
文型学習した当時と変わらず、国際線のキャビンアテンダントになりたいそうです。
地図を見ながら話は広がり、最初に行きたい国はイギリスとのこと。
素敵ですね。
CAと略して表せることや、昔はスチュワーデスと呼んでいたことを話すと笑いながら聞いていました。
昨今、なりたいものがない、やりたいことがない子どもが増えていると聞きますが、ぐるりっとの生徒たちは夢に溢れています。
(E.F)