手元にある新聞記事の切り抜き。
日本語教育に直接関係がある話ではありませんが、相通じるところがあるように思えて、
取っておきました。
当ブログをご覧の皆様のなかには、言語教育に関心がある方が多数いらっしゃるでしょうから、
参考までに、かいつまんでご紹介します。
まずは、学習障害のうち文字の読み書きが難しいディスレクシアの治療をしている医師の言葉から。
「人は文章をよむときに、1字ずつ順番に読んでいるわけではありません。見覚えがある文字の
かたまりに、知っている言葉と意味を当てはめているのです」
文章を読むためには、知っている語彙を増やす必要がある。
人が文章を読むには、脳内で2段階の処理がある。
1段階目は、文字を目で見て、1文字ずつどういう音かを認識し、音に出す方法。
次の段階は、文字列を見て知っている単語を見つけ、その意味や音のイメージを当てはめ音に
出していく方法。
読む力が習熟すると、人は基本的には常に後者の方法で文章を読むようになる。
日本語学習中の生徒の様子や、自分自身の経験に当てはめると思い当たる節があって、
大変興味深く読みました。
(ecu)