写真は新年明けて、初授業の様子です。
「日本語ぐるりっと」では通常のクラスの他に、10月から3月まで、就学前のこどもの
日本語支援を大田区から委託されています。生活日本語を学び、新一年生になる春に
備えようという小さい子のクラスです。
お休み明けでしたので お正月らしく「すごろく」でお遊び。
のように見えますが、「さいころ」や「進む/戻る」等の言葉の意味や、「順番に」とか
「次は○○くんよ」とルールを学習出来るよう、教師は気遣いながら話しています。
今回「いち・に・さん…」は数えられても、「ひとつ・ふたつ」は学習していなかったので
「2つすすむ」は「につ」と読んでいました。後で練習しなくてはということになります。
いったいどう幼児を扱えばよいのだろう。
日本語の先生だけれど、幼児にはどのうに日本語を教えればよいのだろう。
担当される先生方はみな苦労して授業を構成され、教材を準備されています。
ひらがなや単語の学習ばかりでは飽きますから、授業に変化を付ける教材が必要で、
絵本の読み聞かせをしてくださる先生もいます。絵を見ながら、日本語のリズムに慣れたり
解らない言葉も推理して聴くことはとてもいいと思います。
教材としては、、ひらがなカードや公文の絵カードは毎日の繰り返しの学習に必要です。
「にほんごをまなぼう」という文科省の教科書も、学校生活の様子の絵が解り易く
学齢の高い生徒にも使い易い教科書です。
教室には、他にも様々なカードやことば絵辞典をはじめ 戸棚いっぱいの教科書や教材が
備えてあります。また子供教室用に、折り紙や色えんぴつ、工作に必要なはさみや
画用紙なども揃えてありますので便利です。
子ども達は 気が向かないとノッテきません。
逆に夢中になると辞めてくれないなど先生泣かせです。
どちらに転んでも、子供教室を担当するときは教材を余分にあれこれ用意しておかなくては
ならず、そんな時に私が重宝しているのは、インターネットで無料でプリントアウト出来る
「ちびむすドリル」や「プリントキッズ」という幼児教材です。
お正月明けの授業で用いた「すごろく」も「福笑」もそうですし、後日他の先生が用意して
くださった「生活すごろく」というのもそうです。これは「アイスクリーム」で止まると
「〇○で食べます」と道具を言わなければなりません。なかなか面白いすごろくだと思いました。
その時は実際に大小のスプーンや計量スプーン、おたまやれんげ。またお箸 菜箸 割りばし等
似ているが名称の異なるものや、他 キッチンに有る実物をいっぱい持参致しましたので、
お母様たちにも大受けでした。
先生方のご努力もあり、子ども達はのびのび学習しています。
遊びながらなのにちゃんと聴けていて驚かされます。また引っ込み思案の子が
ひらがながスラスラ読めるようになったのがきっかけで、見違える様に自信を付けたり。
小さい子達のクラスは大変ですが、日ごと日ごと 成長を見る事が出来る素晴らしいクラス
でもあります。
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